休憩至上ism

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バンコク日記-アプリfoodpandでのご飯注文-

 

 

 

2023年2月26日。今日は朝ごはんの注文から始める。バンコク旅に向けて上記のようなアプリを用意してきた。その中でも、バンコクのUberEatsのような存在がfoodpandaである。

 

 

タイ料理メニューの中からカオマンガイ(チキンライス)を探してみた。58バーツは240円ほど。今日はこれを注文してみる。

 

こんな感じで、運ばれてきている様子が見える。到着すると、タイ人ドライバーから電話がかかってくるが、何を言っているのかお互いにまったく分からない。英語もダメである。

お互いにごにょごにょ言っていたが、相手の様子がオッケーな感じになったことがなんとなく分かった。といっても部屋には何も届いていない。ご飯はどこにいってしまったのだろう。

 

 

ホテルの入り口を出たところに宅配物を置く用のテーブルがある。ここに私の注文したご飯もあった。

 

 

foodpandaが使えるようになった。

 

 

バンコク日記 - 週末限定マーケット -

 

筆者は2023年2月24日から2023年3月9日まで約2週間バンコクに行きました。

この記事は2月25日のスーパーマーケット探索の続きです。

 

さて、チャトチャックでの週末限定マーケットに向かいます。私が滞在する間に2回週末が訪れます。なので2回目の週末にと思っていたのですが、到着2日目にして赴くことになりました。

 

ひとまず苦手なことを克服しようとする性質のある筆者は、まだ乗ったことのないバスに乗りました。正直なところバスは東京でも苦手です。

バンコクのバスは、乗っている間に運転席の隣に座っている従業員さんがお金を回収にきます。ドキドキします。

 

なんとか無事にマーケット辺りに着きました。暑い...なんというか雰囲気が暑いです。

でも見たことのないものばかりで楽しい...!

 

私はベンジャロン焼きとタイパンツを見ると決めています。どこにあるでしょうか。

 

マーケット内で少し小道に入ると迷路のように延々と商店街のような場所が続きます。

この辺りではGoogleMAPを見ていても全体を把握することは不可能です。いつか全体像を把握してみたい。

 

こちらは焼き物を扱うお店。ベンジャロン焼きもあります。

チャトチャックマーケットの特徴として、ひとつ専門店を見つけたら周りにも同じ専門のお店が固まっているということが挙げられます。

道に迷ってしまいそうなので欲しいものをみつけたらすぐに買いたくなるのですが、まわりに似たお店がたくさんみつかるので兼ね合いが難しいです。

ベンジャロン焼きに対してあまり目が効かないので一旦保留にしました。筆者はティーカップが好きなので良いものを買って帰りたい。

 

色鮮やかな硝子の小物。

硝子の小物はきっと世界中にありますが、硝子の小物が並んでいるだけでも日本とは違う色使いなのが感じられます。

 

商店街的小道から一度抜け、飲んでみたかったココナッツジュースをゲット。

南国に来たなーという感じがしますし、とても冷えてて美味しいです。

ココナッツの実は持つとずっしりしています。

もういちど商店街的小道に入ると、タイパンツもみつかりました。

 

どんどんタイパンツがみつかります。はじめは相場がわからず少し高いのを買ってしまいましたが、デザイン性を特別に重視しない場合は100バーツ(400円)のものを狙うといいと思います。

持ち物を使い倒すのが好きなのでタイパンツはお土産の筆頭候補です。日本の家で運動するときに使います。

 

かごでできたサンダル

 

かごバッグもあります

 

暑いのでそろそろ退散しようと思います。

 

風が吹くと良い音のするオブジェです。

暑い気温の国でこの涼しげな音を聞くとオアシスが連想されます。

 

 

 

 

関連---------------

 

goo.gl

 

 

gingasystem.hatenablog.com

 

バンコク日記- 近くのスーパービッグCとUnion mall -

 

2023年 2月25日 6時30分。早い時間に目が覚めた。「鳥の囀りで目が覚めた」というと爽やかな響きがするが、実際には南国の鳥たちの早朝パーティーに巻き込まれて起きたという方が近いと思う。

 

この旅の準備をするにあたり、往復の交通手段と手続きに気を取られ、肝心の中身はあまり決めていなかった。

いちばんやりたいことから頭に浮かべ、実行していくことにする。

が、今日は初日。筆者はホテルの部屋から出るだけでも緊張するので、無理をせずに目標を低くやっていこうと思う。

 

外国に着いて、ひとまずスーパーに行けるようになれば生活は大きく向上したと言える。

なので今日の最低目標はスーパーに行って帰ってくることだ。

 

ホテルのプール

 

水を眺めるのは好きだ。

 

ホテルからの道は花に溢れている。少し暑い。この時点で日本の6月くらいの気温のように思う。むしむしした感じはしないのでそんなに辛くはないが、肌や目が紫外線に弱いのでどうしても目的地に向けて急いでしまう。

 

山吹色の花。歩くだけで鮮やかな花が目に飛び込んでくるので、気持ちも影響されて引っ張り上げられる。

 

どうして撮ったのか忘れてしまった写真。日本では見慣れない光景だと感じて撮ったのだろうと思う。こういうのは外国に着いたすぐの時にしか撮らなくなってしまう。

 

 

最寄りスーパー、ビッグCに到着。うれしい。日本で言うとイトーヨーカ堂に着いたところという感じだろうか。イトーヨーカ堂に着いて嬉しいと思っているのかと思うと面白い。

 

 

内部。2階から撮影した写真。

 

地元の人が集まるというフードコートを視察。

 

近づくと緊張しやすいので遠巻きの写真になっているのが面白い。

 

食品売り場。スーパーに入れたので生物として一歩前進した。

 

勇気を出してレジに行き、中華菓子と菊の花のお茶をゲットすることができた。これは移動中にエネルギーが尽きそうになるのを防ぐだろう。

ここで今日の最低目標は達成。すばらしい。

 

しかしまだ午前中である。このままホテルに帰っても何だかそわそわするだろう。

ビッグCからまっすぐ12,3分ほど歩いたところにあるショッピングモールに行ってみる。

 

これが地元の若者に人気だというUnion mall。東京でいうと...どこなのだろう。

 

あと5分くらいで開店の時間なので、カバの像の近くで待った。地元の若者もこの辺に座って待っている。

私のような東洋系の見ためはそこまで珍しくないので、風景としては馴染んでいると思う。

あまりしっかり考えていなかったが、なんだろうこのカバは。

 

Union mall内部。LEDの色とモチーフがひんやりした雰囲気を作っていて外とのギャップがいい。

 

洋服のフロア。

 

地下のフードコートの一画。あぁこの感じ、面白い。写真を撮ろう...と思ったがこれはその通りインスタ映えスポットとして作られた一画なのかもしれない。

服をちゃんと選んだ上で、ここでご飯を食べながら写真を撮ったら印象的な一枚が出来上がると思う。

 

だんだんお腹が空いてきたので、フードコートで勇気を出して注文した。プリペイドカードにチャージしてもらってからお店でポイントを引き落とす形式である。注文は番号を伝えるだけで大丈夫になっていた。

これはトムヤムヌードル。細麺で、豚肉と水餃子のようなものがどちらも乗っている。240円ほどだったと思う。とても美味しいが思ったより辛くて泣きながら食べた。

 

この時点で、一日の目標を大きく上回っているが、日が落ちるまでまだまだたくさん時間が残っている。土曜日なのでこのあと週末限定のチャトチャックマーケットにも足を運んだ。その話は次の記事で。

 

バンコク日記 - 到着、マンゴージュース -

筆者は2023年2月24日から2023年3月9日まで約2週間バンコクに行きました。

 

 

これは2019年のベルリンの旅の最後にコロナウイルスで世界が混乱しはじめ、私が予約した帰りの飛行機が1つキャンセルになったことに起因します。

というのもKiwi.comというチェコのサイトを通じて飛行機を予約していた私は全額とはいかないまでも8割ほどのポイントバックをもらったからです。

ありがとう、Kiwi.com。

 

 

ベルリンでの語学研修旅行の話は「ドイツ生活」カテゴリから読めます。

gingasystem.hatenablog.com

 

 

 

ここではバンコクの旅の記録を、印象的だった部分を抽出しつつのんびり書きます。

 

 

お土産やバンコクでの生活費を除いた旅費はこんな感じでした。

 

 

東京駅から成田空港へ。

行きの飛行機の航空会社はエアアジアです。

出発の2時間前に到着しましたが、チェックインは長蛇の列で、ゲートに到着するまであまり余裕がありませんでした。空港の中の雰囲気が好きなので、今度からは3時間前に到着を目指したいと思います。

 

今回のタイムはこんな感じ。

空港到着(12:15)→チェックイン、荷物預け完了(13:45)→手荷物検査、ボディチェックセキュリティ(自動)→搭乗ゲートに向かうゲート到着(14:10)→搭乗、離陸(14:25)

 

飛行機搭乗後。ロンドンで買った謎石リングをつけてきました。

 

gingasystem.hatenablog.com

 

 

 

機内食エアアジア機内食は事前予約すると35%オフで、予約をしていない場合はその場で購入することになります。移動時間が7時間あるので、1食購入しました。

 

 

19:25分、バンコク到着!事前にAmazonで買っておいたsimカードを入れ替えるとすぐにAISの電波を拾いました。順調です。荷物を受け取って、イミグラントを通り、空港から出て行きます。

 

 

タクシーを探す前に、両替所へ。インターネットでレートがいいと話題になっていた空港の地下のハッピーリッチです。

 

 

同じく地下一階のセブンイレブン。見慣れないお惣菜や甘いものがたくさん。もう夜ですし、ホテルに着いたら静かにひきこもりたいのでここで夜ご飯を物色しました。

 

 

ホテルまでのタクシーを探さなきゃいけないのですが、体力的にぐったりしているのを感じ、自分をちょっと元気にすることにします。

バンコクに来る前から目標にしていたマンゴージュースがあります。今から思うと空港や観光地らしい料金ではありますが、早急に目標を叶えていくことにしました。

 

 

おめでとう。マンゴージュースをゲットです。マンゴーって華やかな花のような香りがします。しっかり美味しくて、冷たくて、気分が持ち上がり、生命体として強さが出てきました。

 

 

空港のタクシー乗り場。券を受け取るとタクシーの番号が書いてあるのでそれに乗ります。

本当はgrabなどで予約したほうが価格が事前に分かるので楽ですが、grabもこの時点では一度も使ったことがなく待ち合わせできるか心配だったので空港のタクシーを利用しました。ホテルの住所を紙に大きく、英語とタイ語で印刷してきたのでそれを見せました。

 

 

そしてバンコク市内の北の方にあるホテルに到着。ひきこもれる空間が大好きな人間にとっては至福の瞬間です。立っている場所の横にミニテーブルとソファーがあり、結構広い部屋です。

 

寝室が別の空間になっているのもいいですね。

 

 

コンビニで買った夜ご飯。このライスバーガーがスパイシーでとても美味しかったです。最終日にいくつか買って帰ろうかと思うほど。このナタデココヨーグルトはスーパーでもみつけ、このバンコクの旅で繰り返し食べました。

 

おつかれさま。

移動して、居場所を得た一日でした。

 

 

 

 

 

旅で使ったおすすめのもの -----------

 

ホテル (バンコク市内の北の方にあるため、徒歩で移動する距離は長くなりますが広くて良い宿でした)

www.booking.com

 

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内藤礼さんの展示を遠くに観にいき,トビが現れました。

 

 

神奈川県の葉山まで内藤礼さんの展示を観にいきました。

 

新宿から電車で1時間半ほどかかりますが,通過駅には横浜や鎌倉などがあります

降りてみたい気持ちになりながらも本日の目的地をしっかりと見据えて,そういった見どころのある地を通過していくのはちょっと贅沢です。

 

新宿から湘南新宿ライン逗子駅まで行き,そこからバスで三ヶ丘まで行きます。

私も逗子駅に到着し,お弁当(八天堂のクリームパン)を持ってバス停に向かいました。

 

 

考え事をしながらぼーっとしていると (!?) ...体全体に衝撃が...。

目を上げると茶色いもこもことしたウロコ模様の背中があります...一瞬(もこもこだなあ...うちの猫に似ている...)という思考が流れ...るのと同時に八天堂のクリームパンが跡形もなくなっていることも理解します。

 

バス停で隣にいた女性も一緒に驚いており,その方に励まされ,もう一度お弁当がなくなったことを理解しました。

 

これはトビの仕業です。

逗子駅に着いたとき,こちらからは見えませんでしたがはるか上空から私のような油断している人間を探しているようです。後ろの死角から飛んできて八天堂のクリームパンに掴みかかり,そのまま飛んでいきました。

 

トビの爪による傷が入りました。

 

 

こんなことがありながらも13時ごろには無事に神奈川県立近代美術館へ。

 

神奈川県立近代美術館のようす。

 

美術館内の一室が内藤礼さんの作品の展示室になっていました。(写真は禁止でした)

まずは目的の内藤礼さんの展示に入り,お昼の太陽光が差し込む室内で作品を鑑賞。

 

内藤礼さんの探求するテーマは「地上に存在することは,それ自体,祝福であるのか。」

表面張力や重力,反射といったものに密かに含まれる恩寵を静かな空間で見守りました。

10代のころ,(生きている間にこの世を観光していこう)と考えていたことを思い出しました。

 

そのあとマンレイ展も観て,グッズショップに入りました。

 

店内

 

豊島美術館グッズ

 

豊島美術館Tシャツ

 

 

内藤礼さんが手がけた美術館である豊島美術館のグッズがありました。

私は心の中にこの美術館を建設しているほどこの美術館が好きなのでここでポストカードと内藤礼さんの本を買いました。

 

それから少し疲れたので美術館内のカフェオランジュブルーでチョコサンデーを食べましたが,これは室内だったのでトビにとられませんでした。

海が見える店内で一人でチョコサンデーを。

 

 

それから海辺へ...驚くほど静かで穏やかな波打ち際を持つ砂浜に出られます。このあたりは波が穏やかだからか,きれいな巻貝がそのままの形で落ちています。

一色海岸。

海を渡って一直線にこちらに渡ってくるような大きな太陽光と,波に乗ってゆらゆらときらめく小さな太陽光。

いつかビーズと缶で作ったおもちゃを傾けて耳元で聞いたような理想的な波音。

 

光の色が少しずつ変わってきたので,ここでまた内藤礼さんの展示室へ。

 

展示室から海が切り取られて見えるのですが,橙色の細かい煌めきが波に揺蕩っていて,それをゆっくり時間をかけて眺めているうちに脳内のどこかが確実にゆらゆらとほどけていく感じがします。これは紅茶をティーカップに注ぐ時に似た感覚でした。

 

夕焼けの砂浜

 

 

 

おまけ

砂浜で拾った小さな貝

 

お土産

 

 

www.moma.pref.kanagawa.jp

Human-Computer Interaction (HCI) Advent Calendar 2022 16日目

本記事はHuman-Computer Interaction (HCI) Advent Calendar 2022 16日目の記事として執筆しました。

 

 

この記事ではとある修士2年生である著者の一風変わった来歴と,修士課程でやってよかったことを書きます。

著者Twitterねむたい銀河系🦋 (@GingaSystem) / Twitter

 

1. はじめに

  読みに来て下さってありがとうございます。アドベントカレンダーってシュトレンを少しずつ切っていくのに似ていて楽しいですね。

2. 来歴

  HCIの分野で研究をしている修士学生です。興味は人間の感覚全般とその間の相互作用,あとはWellbeingです。ストレートに学部/大学院に入ったわけではなく,少し変わった経歴を持っています。

 

  今年はIEEE GCCE 2022 Excellent Student Paper Awards Silver Prizeを貰いました。

最新の論文タイトルは

"Otonona: A Prototype for Experiencing Absolute Pitch Using Multimodal Augmented Reality"

-Otonona: マルチモーダルな拡張現実を用いて絶対音感を体験するためのプロトタイプ-

です

 

日本語論文

情報学広場:情報処理学会電子図書館

 
2.1 音楽との出会い

  学部に入る前,長い間音楽を経験していました。中学高校では吹奏楽部に所属しフルートを担当していて,高校のコンクールではモーリスラヴェルの曲を演奏しました。その練習のさなかに音の重なりが風景のように感じられて,その捉えどころのない美しさに心を刺されたようになると同時に自分の中に焦りと悔しさのようなものを感じとりました。それは,その時に見えた一瞬一瞬の香りのような美しい情景をどうにか保存したいという気持ちに由来するものでした。一瞬だけ湧き上がっては消えていく感覚を保存できればその美しい景色の中に入って思う存分探索したり分析したりできるのではないか,とも考えました。私は好きなものを深く理解したいのでした。

 

2.2 音楽の適性への疑問

  卒業後もフルートの演奏を続けて,その関係で1年間フランスに留学しました。音楽は好きで長く続けたことからアイデンティティに組み込まれていました。しかし実は自分には音楽への適性はあまりないとも感じていました。そもそも中高時代から人よりたくさん練習してやっと人並みに演奏できていました。今から思うと,音楽の演奏にはスポーツで必要とされるような俊敏さがある程度必要で,私はその俊敏さを人並みにする段階で既に苦労していました。フルートは特に急速なパッセージが多く,たくさん練習しないと正しく音符を並べられません。そういうことが比較的苦労なく出来る人たちもいます。音符を正しく並べられる状態というのは演奏活動にとってはスタートラインみたいなもので,そこで苦戦していると表現を学ぶハードルが上がってしまいます。作曲もしましたが,和音の進行もメロディも自分の中から自然に湧いてくるという感覚は持てませんでした。私はもともと聴いたものを視覚的に変換しようとする癖があり,つまりはたぶん視覚が優位であり,聴覚があまり発達していない感じに気づきました。

 

2.3 創作活動とHCIへの繋がり

  音楽への向いてなさにうっすら苦労しつつも,表現について考えながら生きる毎日でした。幼少期からいちばん好きで得意だった科目は美術(図工)でした。作品を作って何かしらの世界を提示するようなことがずっと好きです。その作品が存在することにより,自分の属する世界そのものがどこか変わって見えるような力のある作品が好きです。吹奏楽部に入ったことにより,いつの間にか音楽の世界に来ていましたが,音楽の世界でも自分の好きな創作活動をやろうと,和音進行やメロディのない音楽作品を作っていました。これらは一般的に受けの悪い作品で,かつ宣伝が下手なのもあって,M3(音楽イベント)でCDが2枚しか売れませんでした。それも遊びにきてくれた友達にだけ。私は自分の作品好きなんですけどね...。

そういった作品の中では,他の感覚から得たものを音で伝えようとしていたのですがこれはなかなか前途多難な取り組みでした。同じ曲を聴いても人それぞれで感じることは違うのだと気づき,探求を続けていくにあたり壁にぶつかりました。自分にはもう少し定量的に物事を扱えるような武器があったほうがいいのでは......とうっすら思ったのか思ってないのかその時点では明確に意識されたわけではありませんでしたが,ちょうどフランスから帰国した辺りから理転して大学受験を始めました。

 

2.4 大学生活

  そして情報科学科のHCI分野に辿り着きました。これがピッタリだったようで他のどの研究を見てもわくわくしてとても楽しいです。2021年に学部を修了して大学院に入り,「人間の音感をコンピュータで拡張する」というテーマを掲げて研究しています。

  ヒーローズリーグという大規模な開発コンテストで2年連続で賞を頂いたり,国際学会ADADAでExellent presentation賞を頂いたり,国際学会 IEEE GCCE2022で"IEEE GCCE 2022 Excellent Student Paper Awards Silver Prize"を頂きました。これは私の人生の中で1番高く評価されたことだと思います。

 

というのも良い指導があったからこそのものなのですが。

......というわけで修士2年生の冬になりましたので,研究者としてはひよっこですが,修士過程の研究と論文執筆のためにやっておいて良かったことを次章に書きます。

 

※ 個人的なおおまかなスケジュール

修士一年夏まで:学部時代の研究の発表,単位取得,論文輪読,修士テーマ選定

修士一年秋冬:単位取得,論文輪読,開発コンテストに挑戦,論文書き始め,国際学会にdemo参加

修士二年夏まで:就活,国内学会登壇発表2つ

修士二年秋冬:国際学会登壇発表,修士論文まとめ始め

 

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3. 修士課程でやってよかったこと

3.1 論文輪読

  授業とゼミで輪読に参加しました。論文を読み慣れることで論文を書いていく勇気が出ました。特に輪読では大事な部分だけ抜き出して流れを掴む練習をしたので,論文の構造の理解に繋がり,これから自分がやっていくことが具体的に分かるようになりました。ここではHCI分野にどんな研究があるのか知ることもでき,刺激になりますが,1番大切なのは論文のどこに何が書かれていてどんな流れになっているのか身を以て知ることだったと後々分かりました。

先行研究とか関連研究はテーマ選定の際に嫌でも調べることになるので,「たくさんの研究を知っておこう」というような先手を打った勉強にはそれほど神経質に時間をかけなくてもいい気がしています。先にたくさんの研究を見すぎることでアイディアを浮かべる際に息苦しさを感じる場合もありそうです。

3.2 テーマ選定を粘る

  修士課程で2年間過ごしてみて,テーマ選定が上手くいけばその後の研究が大変スムーズになると分かりました。私の所属する研究室では原則として1人1テーマを扱います。個人的なテーマを扱う人が多いですが,研究室テーマを選ぶこともできます。研究アイディアを5〜10個ほど挙げてから指導教官とミーティングを重ねます。ここで焦らないことが非常に大切だと思いました。例え他の学生が自分より早くテーマを決定していっても。これだけで修士一年の夏か秋の始まりまでかかってしまってもいいと思いました。修士一年は授業もありますから後で楽ができるように夏が終わるまでは単位をなるべく多く集めつつテーマ選定にエネルギーを注ぐのが最適だと思います。私の場合は夏頃にうっすらテーマが決定し,プロトタイプを11月締め切りの開発コンテストヒーローズリーグに出しました。

 

テーマ候補を列挙するときに考えたいこと

  • 今過ごしている世界をどんな世界にしたいか
  • 今過ごしている世界に対して不満足な部分
  • 自分が何に興味をもっているか
  • 情報科学とその興味を掛け合わせてやりたいことはないか

テーマを選定する時に考えておきたいこと

  • 自分がそれを面白いと感じているか
  • 背景を簡単にでも語れるか
  • 既存システムにはどんなものがあるか
  • 自分のシステムにしかない部分
  • 実現したいことを一文で表すとなにか
  • 主張を一文で表すとなにか

これが決まっていれば,ほとんど既に論文を書けたようなものなのかもしれません。時間がかかってもこれを明確にしてから始めれば研究の航海が安全なものになる確率は高まると思います。私の場合は週に一度くらいテーマ決め相談のミーティングをしてもらいました。ここではよく時間をかけてうじうじしていました。情報科学で人間の感覚を扱う研究をするのは長年かけてたどり着いた場所でもありますし遊園地のように全てが楽しく感じ,あっちもやりたいこっちもやりたいと数ヶ月言ってました。テーマ選定で使わなかったアイディアもページを作るなどして書き溜めておくことをおすすめします。

 

3.3 目次を考える

  主張が定まったら,先に目次だけひととおり完成させます。目次だけ書いた状態で,その項目ごとに大まかに何を書くか考えてノート(私の場合Scrapbox)にまとめると迷いがなくなりました。目次だけの状態で論文の流れを先生と相談するとさらに確信して作業に入れますし,執筆作業が後で無駄になりにくくなります。

 

3.4 執筆ペースを単調にする,ギリギリ派をやめる

  学部入学から修士1年生まで締め切りを大いなるモチベーションにして動いておりました。課題などの締め切りの直前になると心の中でお祭りを開催して一気に仕上げます。そうすることで作業のスピードが上がるような気がして,そんな状態を効率が良いと思っていました。しかしある時,指導教官が「ぎりぎりに作業をするのは好まない」とちらっと言っていたのでそれを真似してみようと思いました。ぎりぎりに作業をするとクオリティを高めにくいそうです。それに加えある本で「一日の進むペースに揺れがあった南極探検隊は全滅し,一定のペースを保った南極探検隊は全員生き残った」というような内容を読み,全滅したくないなと思い,それからはなるべく一定のペースで執筆するようになりました。一定のペースにするには,調子が良いときに書きすぎないというのも大事です。あらかじめ作っておいた目次を見ながら,毎日少しずつ埋めていくようにしています(執筆時間は一日2時間まで)。これが今のお気に入りの執筆スタイルです。

 

4. おわりに

  読んで下さってありがとうございました。これが私が修士生活で学んだことです。修士課程にいる間,今までの人生でいちばん穏やかで楽しかった気がします。ここで一旦エンジニアとして就職しますが,いつか博士をとりたいななんて思っていますので引き続き応援して頂けたら嬉しいです。

 

皆様,どうぞこのあとも楽しいHCIアドベントカレンダーとクリスマスを!🎄🎁

 

 

adventar.org

大阪への旅 番外編 紅茶店リントンズなど

あらすじ:筆者はIEEE GCCEという情報科学の国際学会に出るため、大阪に来ています。

 

今日はこの遠征に関する過去日記で書き切れなかったけれど印象に残ったことを手短に書き留める。

 

 

その1:千里の駅前

学会は千里のライフセンターで行われたが、千里の駅の周りが思ったより栄えていました。

独特のほんのりメルヘンチックな商業施設に囲まれて、ここにしかない閉じられた世界を感じる。

東京で言うと、サンリオピューロランドのある多摩センター駅のような雰囲気。その街で過ごすだけでうっすらと数ミリ現実から浮遊することが出来るので好き。

 

カラフルワールド。どこまでも歩いていけます。

歩いていると別のデパートにたどり着いたりなどして、構造は把握できませんでした。

 

その2:千里のたこやき

千里でもたこ焼きを食べることにしました。

大阪の人にとってはたこ焼きはご飯ではなくておやつらしい。

 

夕方に一人でたこ焼きを食べて自由を感じました。

 

goo.gl

 

 

その3:紅茶店リントンズ

 

こちらが梅田駅辺りをうろうろしてやっとみつけた阪神梅田本店

目立ってはいるのですが「阪神電車」と書かれているだけなので無限に迷ってしまいました。

世界で大阪にしか直営店のない英国紅茶ブランドであるリントンズ。事前に大阪を調べているときに発見しました。

 

クッキーや茶葉の並ぶ店内......!到着して嬉しい

 

 

「地球上で1番おいしいティーバッグ紅茶」。

インターネット上の評判も良かったので、GoldとEarl Grayとジンジャークッキーを買っていきました。このブログを書きながら飲んでいるのですが、コクがあって渋みはなく、香りがしっかりと出て本当に美味しいです。

 

 

 

こちらでイートインもできます。疲れた体に温かい紅茶が染み渡りました。クッキーも一枚から買えます。

 

goo.gl

 

ringtons-japan.jp

 

 

その4:赤福

 

赤福が平積みされていてゲームのセーブスポットのように神々しく輝いていたので撮りました。西日本ならではの光景です。

 

 

 

関連:

 

gingasystem.hatenablog.com

 

 

gingasystem.hatenablog.com