リヒター展-2020年のドイツ旅行の続き-
会期が終わる前に、リヒター展に行ってきました。
TwitterのTLでよく話題になっていたように思うのですが、リヒターは特別にファンが多い作家なのでしょうか。
もしかしたらこの美術館に来たのは初めてかもしれません。
平日ですが、多くの方が興味を持って来場されているようです。
ひときわ目を引く、中央のガラス作品。数々のイメージが反射したり分割されたりしています。
ひときわ目を引く、彩度の高い作品。
彼の多くの作品の注釈には「アブストラクト・ペインティング」と書かれています。これはタイトルなのか、タイトルがついていないからこう書いているのかどちらなのでしょうか。私ならタイトルをつけてしまいそうです。
抽象絵画の鑑賞中は描かれているものを勝手に頭が判断し始めてしまうという新たな発見がありました。特に自然界に多い「緑色」がある区画に対し、草が生い茂っているように見えてしまうという傾向を感じます。
「緑だからって植物じゃない可能性もあるよ!」と意識的に思うように努めております。
異彩を放っている一連の作品。こちらの絵は分割して再度組み立てることができ、展示のたびに場所が入れ替わっているとか。
また、このように現在に近い日付に書かれた作品も多数展示されていました。最新のものは2021年10月5日のもののようです。
リヒターに関する事前知識があまりなかったのですが、
リヒターは旧東ドイツに生まれ、共産主義体制に制約を感じ、ベルリンの壁によって東西ドイツの行き来が禁止される寸前の1961年、西ドイツのデュッセルドルフに移住したとのこと。
ドイツ、ベルリンの壁、東ドイツ......コロナ直前に行った語学研修旅の記憶が蘇ります。(コロナが蔓延し、大変な目に遭いながら帰国したやつ)
特に東ドイツ博物館と親和性が高そうなので貼っておきます。