ドイツ日記2日目-リス、クロッカス、メルキッシェス美術館-
ドイツ日記2日目(残り30日)
語学学校の下見に出かける。
このドイツ生活は一応、語学研修という体でもある。
平日は午前8:30-11:30まで英語を勉強する。
今日の目標は洗剤とシャンプーを買うこと、ドイツのAmazonで買い物をすること。
であったが、日曜日なのでほとんどのお店が閉まっていることに気づく。
洗剤とシャンプーはまた明日の目標にしよう。
バスを乗り間違え、しらないバス停で降ろされる。
すでにWi-FiとGoogleMapと充電器という神器を手にしているので焦ることはない。
経路を検索しなおす。
しかしこれでは学校へ行く道順の下見としては役に立たない。
今日の行いはただの散策と化してしまった。
天気がよい。ベルリンは広い。
広い道の脇の鉄格子の内側に小さな庭が見える。
小さな花が咲いている。紫色のクロッカスだ。
花弁がプラスチックのような光沢をもっている。
この質感がなにかの記憶を呼び起こしそうになる。
その記憶を辿ることに心を定める前に、黄色のクロッカスも白色のクロッカスも
目に飛び込んでくる。春が訪れているようだ。
小さな生き物の姿も見える。素早い、細長い、軽い体駆の。
オレンジ色に近いふさふさの毛が太陽光にあたって金色になる。
尻尾がいたずらに見え隠れする。
結局、語学学校の前までは行ってみた。
(明日はバスを間違えず、遅れずにここにくるのだ。)
この時点でまだ午前11時半であったから、困ってしまい
近くにあるメルキッシュ美術館へ入ってみた。
受付の方もキュレータの方も非常に親切に案内をしてくれた。
英語に挨拶程度のドイツ語を混ぜてコミュニケーションをした。
ドイツ語、もう少し話せてもいいと思う。
キュレータの方が美術館中の小さな隠し扉のようなものを教えてくれて
そこから中庭に出してもらえたりもした。
この美術館はベルリンの歴史が時系列で展示されている。
途中で壁も現れる。ベルリンにいるからにはきっとこの過去の「壁」の存在を
いろんなところで感じるのだろう。
個人的にペンの歴史の展示が興味深かった。
羽ペンから現代の筆記用具に至るまでずらっと並べられて展示されていた。
筆記用具好き、活字好き、学問や小説好きの読者は訪れてみると楽しめるかもしれない。