ライゾマティクス展
東京都現代美術館のライゾマティクス展にいきました
展覧会の概要によると
ライゾマティクスは
「多様な視覚化や問題提起型のプロジェクトを通して,技術と表現の新しい可能性を追求してきました.」
「ポスト・コロナの社会において,世界がオンライン化を求められ,人間としてのコミュニケーションのあり方についての新しい可能性が問われています.」
インタラクションの研究と近いものがありそう....
今日のこの観賞は遊びというより研究の一環ということにできるかもしれません.
見たもの---
ライブパフォーマンスに使われている演出の展示をみました.
空間内をキューブが動き回り,その動きと投影される映像により多種多様な状態を作り出しています.
本来はここにダンサーや歌い手が加わるようです.
キューブと映像のいろいろな状態を写真におさめてみました.
非常に移り変わりが速く,どきどきします.
どんなプログラムがどんな映像に使われているのでしょうか.気になります.
打って変わって白っぽい世界
水の波紋のようなゆらぎのある世界
見入ってしまいました.
キューブと映像だけでこんなに多様な表現ができるのですね.
見たもの2----
流れている音によって,映像が振動したり形を変えたりエフェクトがかかったようになったりしています.
「音を聴いて変化する視覚野/連合野の脳活動のデータを用い,画像が再構成される様子を可視化した作品」
音を聴くと頭の中で画像が再構成される,つまり音によって見ているものが影響を受ける...?
「MRIにより脳活動パターンを機械学習のパターン認識で解析し,心の状態を解読するブレインデコーディング」を研究している研究室との共同プロジェクト.
むずかしい...ちゃんと論文を読んでみないと分かりません.
音が与える心への影響を調べようとしているみたいです.面白いです.
見たもの3---
真ん中の人間が踊り続けています.
「脳活動からダンスを生成することを想定した作品」
例えば頭の中で右手をあげようと思うと,特有の脳波が観測されるのでしょうか.
そうであれば,
アバターを用いた世界やVR世界では念じるだけで行動ができるようになりそうですね.
みたもの4---
光っているマスク...!
ささやき声を音声認識して,マスクにテキスト出力できるそうです.
これは...私がコンテストに出したものの上位互換でしょうか...
(スイッチで表情を切り替えられるマスクを作りました)
見たもの5---
「人がウェブサイトを訪れた際に,データが実際に裏でどのようにやり取りされているかが可視化されている.」
いろいろなサイトに対して可視化が行われていましたが,東洋経済とGoogleを画像で比べてみるとおもむきが違いますね.
見たもの6---
大きな暗室で数分間の展示を観賞できます.
これも舞台装置の一つだと思います.
大きな金属の枠組みの上を,金属のボールが上から転がってきます.
そこを目掛けてレーザー光が投影される仕組みでしょうか.
金属の枠組み自体を光のケーブルのようにして演出するより,故障が少なそうです.
光が非常につよく,刺激的です.
座って休憩しながら眺めることができました.
おまけ---
現代美術館の最上階にあるカフェを見にいってみると珍しいパフェがありました.
東京都現代美術館のなかの好きな場所.気持ちが凛とする場所です.
空気が冷たく光があたたかいこの季節に似合うコントラスト
勉強にもなるよいお散歩でした